下水道管維持管理
社会インフラの一つである“水”を支えているのが、下水道管などのあらゆる管路です。
管内に汚れが溜まったり、損傷をしてしまうと、人々は安心・快適な暮らしを維持できなくなってしまいます。
そのような状況から地域のみなさんを守るために、弊社は下水道管の調査、洗浄、修繕、補強をおこなっています。
下水道管清掃・調査
下水道管内に溜まった、泥や土砂をはじめとした不要物は、
詰まりや悪臭の原因になってしまいます。
そこで弊社は高圧洗浄車から水を噴出し、
吸引車のホースからタンク内に不要物を吸引することで、
管内の清掃をおこなっています。
また清掃業務だけでなく、当社では
自走式のTVカメラ車を用いた調査も実施しています。
外側からは確認できない下水道管内のひび割れや破損、腐食。
これらの異常がないかをくまなくチェックし、
発見した場合は修繕工事などをご提案いたします。
管更生工事
FFT-S 工法
形成工法
全国的に下水道普及率が向上している昨今。
一方で老朽化などによる管内の破損・劣化も進んでおり、計画的に改善・修繕をおこなう必要があります。
けれども開削などによる大規模な補修工事は、交通機関などの周辺環境へ多大なる影響を与えてしまいます。
この問題を解決するために開発されたのが「FFT-S工法」です。
管径φ150mm~φ800mmの下水道管の中に硬化性樹脂をしみこませた特殊ライナーを引き込み、蒸気の力で加熱硬化することで、強度のあるパイプを形成し、管きょのリニューアルがおこなえます。
蒸気ホースを伸ばしておこなうので、マンホールと施工車両が離れていても問題はありません。
車両が入れないような狭い道や、階段などにより高低差がある場所でも施工が可能です。
また材料には耐酸性のガラス繊維を使用しており、強靭性・耐震性も確かなもの。
過去に震度6弱を記録した地震が発生した際にも、TVカメラによる管内の調査をおこないましたが、更生管にほぼ異常は見つかりませんでした。
ストリング工法
製管工法
管径φ800mm~2000mmの円形、または1500mm×1500mm~
3000mm×3000mmの矩形の耐久性が劣化してしまった管きょに対して、高強度の複合管を構築するのが「ストリング工法」です。既設の管内に異形鉄筋の補強リングを配置。それに対して縦軸方向にLFパネル(ポリエチレン製表面材)と、ファスナー(ポリエチレン製表面かん合材)を設置、はめ込んでいきます。
最後にLFパネルの隙間に高流動・高強度モルタルを注入し、既設管と一体化した高強度の複合管を構築します。
開削をせずに施工ができるので、交通道路の阻害や騒音振動の問題が起こることはありません。またモルタルを注入する際、支保工や型枠なしでの施工が可能です。これにより施工を効率化できるだけでなく、ゲリラ豪雨などの緊急時にも容易に対応できます。
品質に関しても審査にてきちんと証明されています。外圧・耐震性試験の結果、新管と同等以上の強度および耐震性を有することが認められました。
ASS 工法
内面補修工法
- 多様な破損状況に適応した部分修繕が可能
- 硬化性が良く、1時間未満での硬化が可能
- コンパクトな補修装置を用いるので狭い場所でも対応が可能
TVカメラ車を用いて内部状況を把握した上で、補修材料が付着した装置を該当箇所に設置。補修材料を圧着・硬化させることによって、破損箇所の部分補修をおこないます。
「ASS-L・H工法」は補修材料に可視光線硬化開始剤を配合しており、光(青紫可視光線)を用いて施工を行います。
約25分~30分、50℃以下での硬化が可能です。
一方「ASS工法」は熱硬化性のビニルエステル樹脂を補修材料に配合しています。約35分~50分で硬化し、安価で経済的な施工が可能です。
■ASS-L・H 工法<施工工程>
■ASS 工法<施工工程>
補修装置自体が非常にコンパクトなので、隙間や段差、折れ曲がりなどがある場合でも問題なく施工ができます。
「ASS-L・H工法」「ASS工法」に使用している補修材料は非常に密着性が高く、補修後の下水道管の強度は既設管と同等以上の強度を誇ります。
経年変化による品質の劣化や強度の低下もほとんどありません。
また施工の厚さは2mmほどと大変薄く、流下能力を低下させるようなこともありません。